インボイス閣僚会議発足へ、今月9月開催をめどに「中小事業者から不安の声」

来月10月から始まるインボイス制度、ご対応の準備は進んでいらっしゃるでしょうか。

ニュースなどで、すでにご存知かもしれませんが、これまで、消費税の納税を免除されてきた中小規模事業者の方から、新たな税負担や取引条件の悪化など不安の声が上がっていることから、岸田文雄首相は、9月4日に下記の3点を指示し、インボイス閣僚会議を今月9月中めどに開催する方向で調整中です。

  1. 施行後も事業者が不安を抱くことがないよう柔軟かつ丁寧に対応。
  2. 相談対応などを通じて事業者と意思疎通し、悩みや懸念を把握し不安を解消していくようきめ細かく取り組む。
  3. 閣僚級で「インボイス制度円滑実施推進会議」を立ち上げ、定期的に施行状況や課題、対応策を報告する。

事業者は登録すれば納税の義務が生じ、消費税に対応した会計システムや消費税の確定申告など経理の手間も増えます。一方、免税事業者の場合は、取引価格の見直しや取引停止などを求められる可能性があります。

我が国では、中小企業・小規模事業者が全企業の99%を占め、地域の経済社会・雇用を支える礎ともいえる極めて重要な存在であるのに、来月10月から始まるインボイス制度の中小規模事業者への対応については、遅すぎる感が否めません。 業種・業態・売上規模によっては、「インボイスに登録しないほうがいい」と提案できるケースもありますので、登録を迷われている方。登録したが、請求書発行の仕方やどのように経理処理を進めていいか分からないなどありましたら、ぜひ一度、ご相談ください。